ConoHa WING で PHP バージョンを変更・確認する手順

ConoHa WING のコントロールパネルで、今の PHP の版を確かめ、サポート期限内の版に切り替えられるようになります。ドメインごとに版を変えるときの注意と、元に戻す方法も載せています。

更新 2026-10-29 SECUNOA(セキュノア)

この記事は 2026 年 10 月時点の ConoHa WING(レンタルサーバー)の公式サポートページをもとに書いています。管理画面の表記は変わることがあります。

切り替える前に知っておくこと

PHP(ホームページを動かすプログラムの言語)は、版ごとに公式のサポート期限があります。公式のサポート状況 では、2026 年 10 月時点で 8.1 以前はセキュリティ修正が終了、8.2 は 2026 年 12 月 31 日まで、8.3 は 2027 年 12 月 31 日まで、8.4 は 2028 年 12 月 31 日までです。

ConoHa WING では、7.0 から 8.5 までの版を選べます(サポートの FAQ)。選べる版が多いぶん、サポートの終わった 7 系や 8.1 以前のまま動いているサイトも残りやすくなります。

版を上げると、古いテーマやプラグインが新しい版に対応しておらず、表示が崩れたり画面が真っ白になったりすることがあります。サイトを制作会社に作ってもらった場合は、先に制作会社へ確認するのが穏当です。頼み方は PHP バージョンアップを制作会社に依頼する文例 にあります。

今の版を確かめる

  1. ConoHa のコントロールパネルにログインします。
  2. 上のメニューの「WING」を押します。
  3. 左のメニューの「サイト管理」を押します。
  4. サイト管理のメニューから「サイト設定」を開きます。
  5. 画面上部のタブから「応用設定」を開き、「PHP設定」を開きます。
  6. 「PHPバージョン」の欄に、今設定されている版が表示されます。

ここに出る版を、作業前にメモしておきます。元に戻すときに使います。WordPress の管理画面から確かめる方法は WordPress と PHP のバージョンを確認する方法 にあります。

サーバー全体の設定とドメインごとの設定

ConoHa WING の PHP の版は、何も設定しなければサーバー全体の設定が使われます。ドメインごとに版を設定すると、そちらが優先されます。

このため、「サーバー全体の版を上げたのに、あるサイトだけ古いまま」ということが起きます。以前に制作会社がそのドメインだけ版を指定していた場合です。複数のドメインでサイトを運営している場合は、操作の前に、どのドメイン(サイト)の設定を開いているかを確かめてください(管理画面の表記は変わることがあります)。

ドメインごとに版を変えると、そのサイトの .htaccess(サーバーの動きを指示する設定ファイル)に「AddHandler」から始まる行が自動で書き込まれます。公式は、この行を消すと設定が食い違うおそれがあると案内しています。制作会社が .htaccess を編集するときにも消さないよう伝えておくと安心です。

切り替える前の準備

自動バックアップを確かめる

ConoHa WING は、Web・メール・データベースのデータを過去 14 日分、自動でバックアップしています。コントロールパネルの「WING」→「サーバー管理」→「自動バックアップ」で、「リストア可」となっている日付があるかを見ておきます(自動バックアップを確認する)。WordPress を使っている場合は、バックアップ用のプラグインで手元にも保存しておくと、戻す手段が 2 つになります。

テーマとプラグインの対応を確かめる

WordPress の管理画面の「プラグイン」で、各プラグインの更新が残っていないかを見ます。更新を済ませてから PHP を上げるほうが、不具合が出にくくなります。プラグインの説明ページに対応する PHP の版が書かれている場合もあります。

PHP の版を変更する手順

  1. 「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」→「PHP設定」を開きます。
  2. 「PHPバージョン」の右にある鉛筆のアイコン(「編集」)を押します。
  3. 一覧から変更後の版を選びます。
  4. 「保存」を押します。

選ぶ版は、8.2 が 2026 年 12 月 31 日でセキュリティ修正を終えるので、8.3 以上が候補です。テーマやプラグインの対応が分からなければ 8.3 を選び、それより新しい版は制作会社に確認してからにします。

同じ画面には「php.ini編集」(PHP の動きを細かく決める設定)もあります。版を上げるだけなら触る必要はありません。制作会社が設定を入れている場合もあるので、「初期化」は押さないでください。

変更後に確かめること

切り替えたら、次の画面を開いて普段どおり動くかを見ます。

  • トップページと、よく見られるページ
  • お問い合わせフォーム(試しに自社宛てに送信する)
  • WordPress の管理画面へのログイン
  • 「ツール」→「サイトヘルス」の「情報」で、PHP の版が新しくなっているか

サイトヘルスの版が変わっていない場合は、サーバー全体ではなくドメインごとの設定が効いている可能性があります。そのドメインの「PHP設定」を開いて確かめます。

表示が崩れた、画面が真っ白になった、という場合は、同じ「PHP設定」の画面でメモしておいた元の版を選び直して「保存」を押します。そのうえで、どの画面で何が起きたかを制作会社に伝えると、原因を探しやすくなります。手順の詳細は公式の PHPの設定をする にあります。

無料診断で確かめられること

無料診断 では「サイトを動かす PHP の版」が外から見えているか、見えている版がサポート期限内かを照合します。切り替えの前後に診断すれば、外から見える版が変わったかを確かめられます。版を外に出さない設定のサーバーでは「未確認」と表示されます。結果の見方は セキュリティ診断の結果の見方 にあります。

よくある質問

ドメインごとに違う版を使えますか。

使えます。ConoHa WING では、何も設定しなければサーバー全体の設定が使われ、ドメインごとに版を設定した場合はそちらが優先されます。複数のドメインを使っている場合は、それぞれの設定を確かめてください。

.htaccess に見慣れない「AddHandler」という行が増えました。

ドメインごとに版を変えると、.htaccess に AddHandler から始まる記述が自動で入ります。消すと設定が食い違うおそれがあると公式が案内しているので、そのままにしてください。

切り替えて表示が崩れたら元に戻せますか。

同じ「PHP設定」の画面で元の版を選び直して保存すれば戻ります。変更前の版をメモしておいてください。ファイルやデータベースまで壊れた場合は、自動バックアップからの復元を検討します。

自社のサイトで確かめる

ドメインを入れるだけで、この記事に出てきた項目が外からどう見えているかを無料で点検できます。設定は変えません。結果はその場で出ます。