PHP バージョンアップを制作会社に依頼する文例と進め方
制作会社にそのまま送れる依頼文と、返事を受け取ったあとに確かめる点が分かります。PHP の知識がなくても、何をどう頼めばよいかを決められます。
PHP が古いとはどういう状態か
PHP(ピーエイチピー)は、WordPress など多くのホームページを裏で動かしているプログラムの言語です。サーバーの中で動いていて、版(バージョン)ごとに公式のサポート期限があります。
公式サイトの サポート状況のページ によると、2026 年 10 月時点で次のとおりです。
- 8.1 以前:セキュリティ修正が終了
- 8.2:2026 年 12 月 31 日まで
- 8.3:2027 年 12 月 31 日まで
- 8.4:2028 年 12 月 31 日まで
期限を過ぎた版でも、サイトはそのまま表示され続けます。変わるのは、新しい弱点が見つかっても公式の修正が出ないという点です。期限の考え方は PHP サポート終了 で説明しています。
依頼する前に手元で確かめること
制作会社に送る前に、次の 3 点が分かっていると話が早く進みます。分からない項目は「分からない」と書いて送って構いません。
- 今の PHP の版:診断結果やサーバーの管理画面で分かります。調べ方は WordPress と PHP のバージョンを確認する方法 にあります。
- サーバーの契約先:エックスサーバー、さくらのレンタルサーバなど。請求書やメールの差出人で分かることが多いです。
- 保守契約の有無:毎月の保守料を払っているかどうか。払っている場合、PHP の更新が含まれているかを聞けます。
そのまま送れる依頼文
次の文面は、社名や版の数字を書き換えればそのまま送れます。
件名:ホームページの PHP バージョンアップのご相談
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。
弊社ホームページ(https://example.co.jp)について、外部の点検で、サーバーの PHP が 7.4 と表示されていると指摘を受けました。公式のセキュリティ修正が終了している版と聞いています。
つきましては、次の 3 点をご確認いただけますでしょうか。
- 現在の PHP の版と、サポート期限内の版(8.3 または 8.4)へ上げられるかどうか
- 上げる場合に、テーマ・プラグイン・独自の改修部分で直す必要があるところ
- 作業の費用と期間、作業中にサイトが止まる時間の見込み
あわせて、作業前のバックアップの取得と、不具合が出たときに元の版へ戻す手順もご用意いただけると助かります。
見積もりは、動作確認・改修・切り替え作業の内訳が分かる形でいただけますと幸いです。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
上げる先の版は 8.3 か 8.4 を書いています。8.2 は 2026 年 12 月 31 日でセキュリティ修正が終わるので、いま上げるなら次の期限が先にある版を選ぶほうが、次の作業までの間隔を長く取れます。
返事が来たら確かめる点
見積もりの中身
費用の目安は、動作確認と切り替えだけなら 3〜8 万円、古いテーマやプラグインの作り直しを伴うと 10〜30 万円ほどの幅があります。業者とサイトの構成で変わるので、金額そのものより、次の 3 つが書かれているかを見てください。
- どの範囲を動作確認するか(全ページか、主要ページだけか)
- 改修が必要な部品の名前(テーマ名、プラグイン名)
- 不具合が出たときに戻す方法
「上げられない」と言われたとき
古い独自プログラムが新しい版で動かない、という返事が来ることがあります。その場合は、いつまでに、いくらで対応できるかを聞き、作り直しの判断材料にします。制作会社と連絡が取れない場合や、理由の説明が分からない場合は、第三者の意見を聞く方法もあります。
上げた後に確かめること
作業が終わったら、次の 2 つを確かめます。
- お問い合わせフォームの送信、ログイン、画像の表示など、普段使う画面が動くこと
- 外から見える PHP の版が新しくなっていること
同じサーバーを自分で操作できる場合の手順は エックスサーバーで PHP の版を確認・変更する手順 にまとめています。
無料診断で確かめられること
無料診断 では、ドメインを入れるだけで「サイトを動かす PHP の版」「WordPress 本体の版」が外から見えているか、その版がサポート期限内かを照合します。依頼前の現状確認と、作業後に版が変わったかの確認に使えます。版が隠されている場合は「未確認」と表示されます。結果の見方は 見本 で確かめられます。
よくある質問
PHP のバージョンアップは自分でできますか。
レンタルサーバーの管理画面で切り替えること自体はできます。ただし、テーマやプラグインが新しい版に対応していないと表示が崩れることがあるため、サイトを作った制作会社に確認してから進めるのが無難です。
費用はどれくらいかかりますか。
動作確認と切り替えだけなら数万円、古いテーマやプラグインの改修を伴うと十数万円以上になることもあります。業者とサイトの構成で大きく変わるので、内訳の分かる見積もりを取ってください。
制作会社から「上げなくても大丈夫」と言われました。
その理由と、使っている版の公式サポート期限を聞いてください。期限が過ぎた版は新しい弱点が見つかっても修正が出ないので、いつまでに上げるかの予定だけでも決めておくと判断しやすくなります。
自社のサイトで確かめる
ドメインを入れるだけで、この記事に出てきた項目が外からどう見えているかを無料で点検できます。設定は変えません。結果はその場で出ます。