DMARC とは。わかりやすく、設定しないとどうなるかと p=none の意味
自社ドメインをかたるメールの扱いを、受け取る側に宣言する設定。
ひとことで
DMARC は、「自社のドメインを名乗っているのに、正しい送り元から来ていないメール」を受け取った側がどう扱うべきかを、ドメインの持ち主が DNS(ドメインの住所録)に書いて宣言する設定です。正しい送り元かどうかの判定には、SPF などの仕組みを使います。
設定しないと何が起きるか
会社のドメインをかたったメール(なりすましメール)が、取引先やお客さまに届きやすくなります。受け取る側は、そのメールを迷惑メールにしてよいのか判断する手がかりがありません。請求書の振込先変更を装うメールなどに、自社の名前が使われる余地が残ります。
また、Gmail などは大量にメールを送る送り主に DMARC の設定を求めており、設定が無いと自社の正規のメールが届きにくくなることもあります。
必要か
メールを送るドメインなら、設定する価値があります。DMARC は 3 段階で進めます。
- p=none:何もしない。レポートを受け取って様子を見る段階。
- p=quarantine:正しくないメールを迷惑メールフォルダに入れてもらう。
- p=reject:正しくないメールを受け取り拒否してもらう。
最初から reject にすると、設定漏れのある正規のメール(請求書の送信サービスなど)まで届かなくなることがあります。none で送り元を洗い出し、quarantine、reject と数週間〜数か月かけて進めるのが一般的です。
頼み方
制作会社・保守担当(またはメールを管理している会社)には「DMARC を p=none でレポート先付きで設定して、送り元を確認できたら quarantine に進めたいです」と伝えれば通じます。
よくある質問
p=none のままでも意味はありますか。
意味はあります。なりすましメールを止める効果はまだありませんが、自社ドメインから誰がメールを送っているかのレポートが届くようになり、次の段階に進む準備ができます。
DMARC レポートというメールが届きました。何ですか。
DMARC を設定すると、Gmail などの受け取り側から、自社ドメインを名乗ったメールの集計が届きます。添付の XML ファイルは人が読む前提ではないので、保守担当に転送するか、集計サービスで読むのが一般的です。
自社のサイトで確かめる
ドメインを入れるだけで、この記事に出てきた項目が外からどう見えているかを無料で点検できます。設定は変えません。結果はその場で出ます。